ニュース速報

ビジネス

景気判断据え置き、生産・輸出回復 消費に弱さ=9月月例経済報告

2020年09月24日(木)18時06分

[東京 24日 ロイター] - 政府は24日、9月の月例経済報告で「新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあるが、このところ持ち直しの動きがみられる」との総括判断を据え置いた。前月に続く据え置きで、7月以降、3カ月連続で同じ総括判断となった。項目別では8月に続いて「輸出」や「生産」を上方修正した一方、国内総生産(GDP)に占める比重が大きい「個人消費」を5カ月ぶり、「設備投資」を4カ月ぶりに下方修正した。

項目別で上方修正したのは「輸出」、「生産」、「倒産件数」、「雇用情勢」。輸出は米国向け自動車輸出回復などを反映し、8月の「持ち直しの動きがみられる」から「持ち直している」に引き上げた。生産も自動車関連生産の回復などを考慮し、「一部に持ち直しの動きがみられる」としていた8月の表現から「一部に」を削除した。「倒産件数」は「増加がみられる」から「おおむね横ばい」に引き上げた。「雇用情勢」は有効求人数の減少などが続いているものの、就業者が緩やかに増加していることから、「雇用者数等の動きに底堅さもみられる」とした。

一方、下方修正したのが「個人消費」と「設備投資」。「個人消費」は8月の「このところ持ち直している」から「一部に足踏みもみられるが、持ち直している」に変更した。カード支出に基づく消費動向では、旅行や外食を中心に8月は足踏みがみられた。内閣府幹部は夏の感染再拡大を受け「回復がもたついている面が少しある」と指摘、9月以降の外出復調を受けた回復に期待を示した。

「設備投資」も「弱含んでいる」から「弱い動きになっている」に引き下げた。利益の減少や先行きの不透明感を受けて企業の投資計画が慎重化していることを反映した。

景気の先行きについては「持ち直しの動きが続くことが期待される」との表現を維持する一方、「国内外の感染症の動向や金融資本市場の変動等の影響を注視する必要がある」と記述。8月の「感染症が内外経済に与える影響に十分注意する必要がある。また、金融資本市場の変動に十分留意する必要がある」から変更した。

(竹本能文)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

マクロスコープ:住宅コスト高騰、国内消費の重荷に 

ワールド

米国防次官と韓国国防相が会談、原子力潜水艦巡る協力

ワールド

衆院選、与党で過半数取れなければ「即刻退陣する」=

ワールド

台湾、中国軍指導部の「異常な」変化を注視
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 2
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰に地政学リスク、その圧倒的な強みとは?
  • 3
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 4
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 5
    「外国人価格」で日本社会が失うもの──インバウンド…
  • 6
    「楽園のようだった」移住生活が一転...購入価格より…
  • 7
    私たちの体は「食べたもの」でできている...誰もが必…
  • 8
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投…
  • 9
    「20代は5.6万円のオートロック、今は木造3.95万円」…
  • 10
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 1
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 2
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 5
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 6
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 7
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 8
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 9
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 10
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 5
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 6
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 7
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 10
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中