ニュース速報

ビジネス

VWの排ガス不正、損害発生地での提訴可能=欧州司法裁

2020年07月09日(木)18時43分

 7月9日、欧州司法裁判所は、独フォルクスワーゲン(VW)のディーゼル車の排ガス不正問題を巡り、不正装置を搭載したVW車を購入したEU加盟国の消費者は自国でVWを提訴できるとの判断を示した。写真はVWのロゴ。ブリュッセルのショールームで撮影(2020年 ロイター/Francois Lenoir)

[ブリュッセル 9日 ロイター] - 欧州司法裁判所は9日、独フォルクスワーゲン(VW)のディーゼル車の排ガス不正問題を巡り、不正装置を搭載したVW車を購入した欧州連合(EU)加盟国の消費者は自国でVWを提訴できるとの判断を示した。

これにより、VWはEU加盟国の消費者から大量の訴訟が起こされる可能性がある。

VWの排ガス不正を巡っては、オーストリアでVW車を購入した574人が消費者団体VKIを通じて訴訟を起こしているが、この訴訟を担当するオーストリアの裁判所は、管轄権があるかどうかを判断するよう欧州司法裁に求めていた。

欧州司法裁は、EU法の下では、原則として被告の所在地で訴訟を起こす必要があるが、不法行為があった場合は損害が発生した地域で訴訟を起こすことも可能との判断を示した。

VKIは、消費者の購入代金と、不正装置の搭載された車の価値の差額を補填するよう求めている。

VWは裁判の大勢に影響しないとのコメントを発表。「オーストリア以外では管轄の問題はそれほど発生しない」との見方を示した。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

原油先物は2週間ぶり高値維持、米利下げ観測や地政学

ビジネス

仏成長率、今年は少なくとも0.8%に 政府予想超え

ワールド

トランプ氏、ネトフリのWBD資産買収に介入示唆 市

ビジネス

米政権の戦略産業出資計画、防衛大手には適用されず=
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 2
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 3
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...かつて偶然、撮影されていた「緊張の瞬間」
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    『ブレイキング・バッド』のスピンオフ映画『エルカ…
  • 8
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 9
    仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、…
  • 10
    ビジネスの成功だけでなく、他者への支援を...パート…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 6
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 7
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 8
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 9
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 10
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中