ニュース速報

ビジネス

10月の世銀・IMF年次総会、オンラインで開催へ=世銀総裁

2020年07月07日(火)11時02分

 世界銀行のマルパス総裁は7月6日、世銀と国際通貨基金(IMF)の10月の年次総会をオンラインで開催すると表明した。写真はIMF、米ワシントンで2019年4月8日撮影(2020年 ロイター/Yuri Gripas)

[ワシントン 6日 ロイター] - 世界銀行のマルパス総裁は、世銀と国際通貨基金(IMF)の10月の年次総会をオンラインで開催すると表明した。新型コロナウイルスの世界的大流行を受けた措置。加盟国宛ての書簡で明らかにした。

マルパス氏はまた、理事会への新たな理事選出を検討している国々に対し、性別多様性を考慮するよう促した。同氏によると、現在は25人の理事のうち、女性は5人にとどまっている。

マルパス氏は、新型コロナによる経済的影響への対応や途上国の回復支援に世銀として取り組む姿勢も強調。「新型コロナ危機と経済活動の停止は、近年実現してきた発展を大きく後退させ、数億人の人々を再び貧困に陥れる恐れがある」と警鐘を鳴らした。

その上で、世銀は100カ国以上で医療関連の緊急支援を承認し、途上国の民間部門に対し運転資金や貿易金融を提供していると指摘。

世銀の2020年度融資承認額は監査前の暫定ベースでおそらく約740億ドルと、19年度から大幅に増加する見通しとし、21年6月末までの15カ月間の融資総額は最大で1600億ドルに達するとの見方を示した。

最貧国の債務問題を巡っては、20カ国・地域(G20)が年内の返済猶予で合意しているが、マルパス氏は一段の取り組みが必要だとの考えをあらためて示した。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

フィリピン、今年の経常赤字をGDP比3.2%と予測

ビジネス

26年度予算案、過大な数字とは言えない=片山財務相

ビジネス

午前の日経平均は続伸、配当狙いが支え 円安も追い風

ビジネス

26年度予算案、強い経済実現と財政の持続可能性を両
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 4
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 5
    「時代劇を頼む」と言われた...岡田准一が語る、侍た…
  • 6
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 7
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 8
    ノルウェーの海岸で金属探知機が掘り当てた、1200年…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 5
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 6
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 7
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 8
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 9
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 10
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中