ニュース速報

ビジネス

ドル指数、週間で6月初旬以来の大幅な下げ=欧州外為

2020年07月04日(土)04時50分

欧州外為市場ではドル指数が小幅高で推移。一方、週間では6月初旬以来の大幅な下げとなった。写真は2016年11月撮影(2020年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration/File Photo)

[ロンドン 3日 ロイター] - 欧州外為市場では、ドル指数が小幅高で推移。一方、週間では6月初旬以来の大幅な下げとなった。

前日発表された6月の米雇用統計は、雇用者数が予想を上回る伸びを示したものの、為替市場の反応は限定的だった。

こうした中、3日発表された6月の中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI)は58.4と5月の55.0から上昇し、10年超ぶりの高水準を記録した。新型コロナウイルスに関連した制限措置が緩和され、消費者の需要が回復したという。統計を受け、市場心理が全般的に改善した。

ドルは通貨バスケット<=USD>に対し約0.1%高の97.249。

INGは調査リポートで「今週は為替変動率が低下した。新型コロナを巡る悪材料にもかかわらず、株式相場は持ちこたえており、ドルは穏やかなベアトレンドを再形成しつつあるようだ」と指摘した。さらに「こうした状況の中、リスク資産が短期的な壁に当たらない保証はないものの、ドルが天井に到達した可能性は依然として大きいと考えられる」との見方を示した。

リスク通貨は小幅高。ニュージーランドドルは0.3%高の0.6528ドル。豪ドルは0.2%高の約0.69ドル。ノルウェークローネ は0.5%高の9.487クローネ。週間では6月初旬以来の上げ幅。

ユーロは対ドルは1.1237ドルと横ばい。対スイスフランでは上昇した。

バンク・オブ・アメリカのFXストラテジスト、ミハリス・ルサキス氏は、景気回復が予想よりも早まるとの見方を背景にリスク資産が値上がりしていることに驚いていると指摘。「世界の生産は当面、落ち着くとしてもコロナ危機前をかなり下回る水準にとどまる見込みで、V字回復は想定できない」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日経平均は反発、日銀現状維持で一段高 連休前に伸び

ビジネス

ANAHD、今期営業益予想18%減 コロナ支援策の

ビジネス

村田製、発行済み株式の2.33%・800億円を上限

ビジネス

村田製の今期予想、4割の営業増益 スマホ向けなど回
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP…

  • 5

    未婚中高年男性の死亡率は、既婚男性の2.8倍も高い

  • 6

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 7

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 10

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 7

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこ…

  • 8

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 9

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中