ニュース速報

ビジネス

日本企業の設備投資額1─3月期は2期ぶり増、回答率低く実勢表せず

2020年06月01日(月)10時58分

 財務省が6月1日発表した2020年1─3月期の法人企業統計(金融業・保険業を除く)によると、設備投資額は全産業で前年比4.3%増となり、2期ぶりに増加した。金額の水準としては、比較可能な2001年7─9月期以来、3番目の高さとなった。写真は川崎市の京浜工業地帯で2012年10月に撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung Hoon)

[東京 1日 ロイター] - 財務省が1日発表した2020年1─3月期の法人企業統計(金融業・保険業を除く)によると、設備投資額は全産業で前年比4.3%増となり2期ぶりに増加、前期比でも6.7%増となった。しかし、コロナ禍に伴い回答率が通常より10%程度低く、財務省も実勢を表していないとして回答期限を延長して7月末に確報を発表する。来週発表の国内総生産(GDP)2次速報の設備投資も、見かけ上は強めに出る可能性が高い。

財務省によると、今回の調査の回答期限は5月10日。新型コロナウイルスの影響で、回答に困難が生じた企業が多かったとみられる。中小企業から大企業まで全ての規模で回答率が10ポイント以上低くなり、全体では62.3%と低い水準となった。

このため同省では、今回の調査票の回答期限を2カ月程度延長して引き続き調査票の回収を行い、それらを踏まえた集計結果を概ね2カ月後の7月末に「確報値」を公表する予定。

通常、設備投資に関してはGDPの1次速報値に法人企業統計等を加味して2次速報に反映させるが、今回は6月8日発表の1─3月期2次速報に反映されるのは実勢を表していない数値になる。1次速報の段階での設備投資は前期比実質マイナス0.5%と、2期連続の減少となっていた。

こうした事情を踏まえ大和証券の岩下真理チーフマーケットエコノミストは、2次速報は「1次速報の設備投資よりもかなり強い数字となりそうだ」とみており、「見かけの良さは、実態と異なる」と指摘する。

きょう発表の調査結果でみると、設備投資は前年比4.3%増、製造業が前年比0.6%増、非製造業は6.2%増で、消費増税で一服していた非製造業の投資の増加が目立った。

売上高は前年比3.5%減で、3期連続の減収。経常利益は前年比32.0%減と、4期連続での減益となった。

*内容を追加しました。

(中川泉 編集:田中志保)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イラン最高指導者ハメネイ師死亡と報道、トランプ氏「

ワールド

アングル:イラン攻撃に踏み切ったトランプ氏、外交政

ワールド

イラン情勢、木原官房長官「石油需給に直ちに影響との

ワールド

茂木外相、「核兵器開発は決して許されない」 米攻撃
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力空母保有国へ
  • 2
    「若い連中は私を知らない」...大ヒット映画音楽の作曲家が「惨めでもいいじゃないか」と語る理由
  • 3
    「努力が未来を重くするなら、壊せばいい」──YOSHIKIが語った創作と人生の覚悟
  • 4
    【クイズ】世界で最も「一人旅が危険な国」ランキン…
  • 5
    ウクライナが国産ミサイル「フラミンゴ」でロシア軍…
  • 6
    がん治療の限界を突破する「細菌兵器」は、がんを「…
  • 7
    【クイズ】サメによる襲撃事件が最も多い国はどこ?
  • 8
    トランプがイランを攻撃する日
  • 9
    米・イスラエルの「イラン攻撃」受け、航空各社が中…
  • 10
    「本当にテイラー?」「メイクの力が大きい...」テイ…
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 7
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 8
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 9
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 10
    住宅の4~5割が空き家になる地域も......今後30年で…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中