ニュース速報

ビジネス

ANA、客室乗務員6400人の一時帰休で労組と合意 コロナで減便

2020年03月31日(火)22時31分

ANAホールディングス傘下の全日本空輸は31日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う大幅減便を受け、客室乗務員約6400人を対象に一時帰休させることで労働組合側と合意したと明らかにした。仏トゥールーズで20日撮影(2019年 ロイター/REGIS DUVIGNAU)

[東京 31日 ロイター] - ANAホールディングス<9202.T>傘下の全日本空輸は31日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う大幅減便を受け、客室乗務員約6400人を対象に毎月1人当たり会社が指定した日に3―5日程度、一時帰休させることで労働組合側と合意したと明らかにした。

一時帰休の対象は、全日空の全社員(約1万4500人)の半分弱に相当する客室乗務員約6400人。当初はフルタイムで働く客室乗務員約5000人を対象にしていたが、日を追うごとに減便数が拡大しているため、対象者を広げた。4月から最長で1年間実施する。

今回の対応は、新型コロナ感染拡大の終息に備えて、社員の雇用は維持する措置。客室乗務員の給与は、乗務する際に支払われる「乗務手当」が給与全体の約4割を占めており、残りは基本給などで構成されている。一時帰休で給料が減った分の一部について、会社側は雇用調整助成金を活用するなどして「休業手当」を支払う方針。

新型コロナの感染は世界的に広がりをみせており、感染拡大を防ぐため、世界各国が入出国制限を相次いで実施。日本政府や各自治体が不要不急の外出を自粛するよう要請している。このため、全日空の4月の予約数は前年に比べ、国際線で8割超減っているほか、国内線は約6割落ち込んでいる。4月の減便数も、国際線が計画比で約85%減、国内線で約2割減となっている。

(白木真紀)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ネタニヤフ氏、イラン核問題巡りトランプ氏と協議へ 

ワールド

トランプ氏、グリーンランド特使にルイジアナ州知事を

ワールド

ロ、米のカリブ海での行動に懸念表明 ベネズエラ外相

ワールド

ベネズエラ原油輸出減速か、米のタンカー拿捕受け
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 2
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 3
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 4
    【外国人材戦略】入国者の3分の2に帰国してもらい、…
  • 5
    週に一度のブリッジで腰痛を回避できる...椎間板を蘇…
  • 6
    「信じられない...」何年間もネグレクトされ、「異様…
  • 7
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 8
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 9
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 10
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 9
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 10
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中