ニュース速報

ビジネス

ジョンソン首相の成長政策に期待、新型肺炎は注視=英中銀総裁

2020年02月14日(金)18時56分

1カ月後に退任を控える英イングランド銀行(BOE、中央銀行)のカーニー総裁はロイターのインタビューに応じ、ジョンソン英首相の成長促進策には希望の兆しがあるかもしれないと述べた。写真は2月13日、ロンドンで撮影(2020年 ロイター/Dylan Martinez)

[ロンドン 14日 ロイター] - 1カ月後に退任を控える英イングランド銀行(BOE、中央銀行)のカーニー総裁はロイターのインタビューに応じ、ジョンソン英首相の成長促進策には希望の兆しがあるかもしれないと述べた。

1月31日の英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)につながる12月の総選挙勝利を受け、ジョンソン首相は今週、1000億ポンド(1300億ドル)超の規模になるとも見込まれる新たな高速鉄道を承認。ロンドンやその他大都市に比べて成長率が大きく劣る地域へのさらなる支援を約束した。

約7年の任期を終えるカーニー総裁はブレグジットに伴う経済の潜在的な利点に関する質問に対し、「一歩退いてより大きく変革する」のに適した環境だと指摘。「(ブレグジットから)日は浅いが、いくつかの構想がある。それは予算案で判明するだろうが、チャンスの一部を捉えていることを示唆する」と述べた。

カーニー総裁のインタビューは13日に行われた。予算案は3月11日に発表される。

総裁はまた、中国を中心とする新型コロナウイルスの感染拡大について、英国の銀行は今回見込まれる影響よりもはるかに深刻な経済崩壊に耐えるためのストレステストを受けていると説明。各中央銀行は感染拡大を反映した1─2四半期のデータに「目を通す」ことを強いられるかもしれないと指摘しつつ、中銀を含めた政策当局者は必要があれば行動する準備ができていると述べた。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米消費者、42%が感謝祭にクレカ利用予定 前年から

ビジネス

ドイツ経済、第4四半期は緩やかに成長 サービス主導

ワールド

資産差し押さえならベルギーとユーロクリアに法的措置

ワールド

和平計画、ウクライナと欧州が関与すべきとEU外相
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 2
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ…
  • 7
    アメリカの雇用低迷と景気の関係が変化した可能性
  • 8
    【クイズ】中国からの融資を「最も多く」受けている…
  • 9
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 10
    「これは侮辱だ」ディズニー、生成AI使用の「衝撃宣…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 8
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 9
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 10
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中