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鉱工業生産11月は前月比0.9%低下、13年4月以来の低水準

2019年12月27日(金)10時55分

 経済産業省が27日発表した11月鉱工業生産指数速報は前月比0.9%低下となった。2カ月連続の低下で、2013年4月以来の低水準。写真は2012年3月、群馬県太田市で撮影(2019年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 27日 ロイター] - 経済産業省が27日発表した11月鉱工業生産指数速報は前月比0.9%低下の97.7と2カ月連続で低下し、2013年4月以来の低水準となった。ロイターの事前予測調査では同1.4%低下と予想されていた。

企業の生産計画から算出する生産予測指数は12月が前月比2.8%上昇、1月が同2.5%上昇。仮に予測通りに生産が増えても10─12月の生産指数は7─9月の水準を下回るのがほぼ確実で、経済産業省は生産の基調判断を「総じてみれば、生産は弱含んでいる」に据え置いた。

前月比での減産が大きかったのは、ショベル系掘削機械や半導体・液晶製造装置などの生産用機械。リチウム電池、工業用ゴム製品、アルミ製建具、スチレンモノマー、蒸気タービン、鉄鋼製品など多くの製品・業種が減産となった。

一方、台風19号による自動車生産一時停止からの回復や新型車効果で、自動車は増加した。航空機用部品や、電子部品・デバイスも増加した。

鉱工業生産指数は10月が98.6、11月が97.7。12月の指数が予測通り前月比2.8%上昇すれば100.4となるが、10─12月の四半期平均は7─9月の102.5を下回る。しかも企業の生産計画から算出される予測指数は上振れする傾向があり、これを補正した経産省による試算値は前月比0.4%上昇の98.1にとどまる。

12月の生産予測に関し、上昇する見通しの業種は生産用機械、化学工業、電子部品・デバイスなど。一方、自動車や石油製品工業は低下する見通し。

*内容を追加しました。

(竹本能文 編集・グラフ作成:佐々木美和)

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