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ユーロ圏総合PMI改定値、11月は横ばいの50.6 サービスが減速
12月4日、IHSマークイットが発表した11月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は、10月と同じく50.6だった。写真は1月、フランクフルトで撮影(2019年 ロイター/Kai Pfaffenbach)
[ロンドン 4日 ロイター] - IHSマークイットが発表した11月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は、10月と同じく50.6だった。速報値(50.3)からは上方改定されたものの、景況拡大と悪化の節目である50に近い水準となった。
IHSマークイットのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は、PMIは「依然ほぼゼロ成長」の状況であることを示唆すると指摘。製造業が足かせとなり、第4・四半期の域内総生産(GDP)伸び率は0.1%と見込まれるという。
「懸念されるのは、サービス部門も四半期で5年ぶりの低い伸びにとどまりそうで、成長鈍化が波及し続けていることを強く示唆する」と述べた。
ただ一部に明るい兆しもあり、需要の程度を示す新規事業指数が3カ月ぶりに50に上昇したほか、雇用も拡大、先行きの見通しに関する指数は4カ月ぶりの高水準となった。
ウィリアムソン氏は「新規受注が8月以降は拡大しておらず、製造業の受注が急減するとともに、サービス業でも新規事業がかなり減速感があることを示す」と述べた。
2日に発表された製造業PMI改定値は46.9と、景況拡大と悪化の節目である50を10カ月連続で下回った。ただ、前月(45.9)から改善し、速報値(46.6)からも上方改定された。
サービス部門PMI改定値は51.9。前月(52.2)から低下したが、速報値(51.5)から上方改定された。
雇用指数は53.0から53.2に上昇した。