ニュース速報

ビジネス

仏成長率、第4四半期0.2%に減速 通商問題で工業生産鈍化=中銀

2019年11月13日(水)00時35分

フランス銀行(中央銀行)は12日、同国の第4・四半期の経済成長率が0.2%になるとの見通しを示した。パリで7月撮影(2019年 ロイター/PHILIPPE WOJAZER)

[パリ 12日 ロイター] - フランス銀行(中央銀行)は12日、同国の第4・四半期の経済成長率が0.2%になるとの見通しを示した。通商問題に起因する世界的な景気見通しの悪化を背景に、第3・四半期の成長率(0.3%)からやや減速する。

また、中銀が発表した10月の製造業景況感指数は98ポイントで、9月の96ポイントから上昇。サービス部門の景況感指数は99ポイントから98ポイントに低下した。

中銀は、通商問題の影響を受けている自動車産業を中心に工業生産が11月に減速する見方が企業経営者の間で出ているとした。

仏経済は政府の大規模な景気支援策が下支えとなり第3・四半期は減速は免れたが、通商問題がユーロ圏経済および世界経済に及ぼす影響を巡る懸念は解消されていない。

スイスのUSBはリサーチノートで、仏経済成長率は2019年は1.3%、20年は1%と予想。これに対し、USBの独経済成長率見通しは19年が0.5%、20年が0.6%となっている。

フランスはドイツほど輸出依存度が高くないため、現時点では仏経済は独経済よりも耐性がある。スイスの投資会社、RAMアクティブ・インベストメンツのシニアファンドマネジャー、Gilles Pradere氏は「欧州最大の経済規模を持つドイツの減速で仏経済も明らかに影響を受けた。ただ減速は18年から始まっており、目新しいことではない。フランスの輸出部門は(ドイツよりも)規模が小さいため、影響は限定されている」と述べた。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、ハンガリー首相と会談 対ロ原油制裁「適

ワールド

DNA二重らせんの発見者、ジェームズ・ワトソン氏死

ワールド

米英、シリア暫定大統領への制裁解除 10日にトラン

ワールド

米、EUの凍結ロシア資産活用計画を全面支持=関係筋
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2人の若者...最悪の勘違いと、残酷すぎた結末
  • 3
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統領にキスを迫る男性を捉えた「衝撃映像」に広がる波紋
  • 4
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 7
    長時間フライトでこれは地獄...前に座る女性の「あり…
  • 8
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    「これは困るよ...」結婚式当日にフォトグラファーの…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 7
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 8
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中