ニュース速報

ビジネス

国内の車生産1000万台規模続け、産業競争力維持=豊田自工会会長

2018年05月18日(金)19時26分

 5月18日、日本自動車工業会の豊田章男会長(写真)は日本の自動車産業が今後も世界で競争力を持ち続けていくために、国内の自動車生産は1000万台規模が必要との考えを示した。1月撮影(2018年 ロイター/Rick Wilking)

[東京 18日 ロイター] - 日本自動車工業会(自工会)の豊田章男会長(トヨタ自動車<7203.T>社長)は18日の記者会見で、日本の自動車産業が今後も世界で競争力を持ち続けていくために、国内の自動車生産は1000万台規模が必要との考えを示した。

豊田会長は「自動車業界は非常にすそ野の広い産業。素材、設備などを含め、長年、国内生産1000万台規模でやってきたインフラがある」と指摘。1000万台の生産規模を維持することで、「自動車産業が世界でコンペティティブに(競争力を持って)これからも戦っていけるのではないか」と語った。

自工会の統計によると、国内の自動車生産は2008年の約1157万台を最後に、1000万台を下回る状況が続いている。

一方、会見に同席した永塚誠一副会長は、米トランプ政権が3月に発動した鉄鋼やアルミニウム製品を対象に高い関税を課す輸入制限措置に対し、グローバルな経済活動を行う自動車産業にとって「できる限り自由貿易を維持・発展させるような方法でルールを決めていくことが基本的に不可欠」と指摘した。

その上で、関税引き下げはもちろん、通商・投資に関わるルールが「国際的にしっかり確立し、透明性・予見可能性のあるビジネス環境が整備されること」が自動車産業の発展にとって必要と述べた。

(白木真紀)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

フィリピン、今年の経常赤字をGDP比3.2%と予測

ビジネス

26年度予算案、過大な数字とは言えない=片山財務相

ビジネス

午前の日経平均は続伸、配当狙いが支え 円安も追い風

ビジネス

26年度予算案、強い経済実現と財政の持続可能性を両
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 4
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 5
    「時代劇を頼む」と言われた...岡田准一が語る、侍た…
  • 6
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 7
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 8
    ノルウェーの海岸で金属探知機が掘り当てた、1200年…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 5
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 6
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 7
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 8
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 9
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 10
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中