ニュース速報

ビジネス

ホンダ、倉石常務が代表取締役副社長へ 初の女性執行役員も誕生

2016年02月23日(火)18時42分

 2月23日、ホンダは、新たな経営体制を発表した。写真は代表取締役副社長に就任する倉石誠司常務執行役員。2011年4月上海モーターショーでの同氏(2016年 ロイター/Aly Song )

[東京 23日 ロイター] - ホンダ<7267.T>は23日、新たな経営体制を発表した。中国本部長を務める倉石誠司常務執行役員(57)が代表取締役副社長に昇格する。4月1日付で専務に就いた後、6月に開く株主総会後の取締役会を経て副社長に就任する。一方、池史彦会長(63)、岩村哲夫副社長(64)はいずれも退任する。

中国の合弁会社、東風本田汽車有限公司の鈴木麻子総経理(52)が4月1日付で国内営業を担当する執行役員に就く。女性が執行役員に就くのは同社初となる。

今回の経営陣刷新は昨年6月の八郷隆弘社長就任後初めて。世代交代を図り、世界を日本、中国、アジア大洋州、北米、南米、欧州の6地域に分けて各地域で現地生産や開発などを推進する「世界6極体制」を進化させる。

倉石氏は本田技研工業投資有限公司、東風本田汽車の総経理を務めるなど長年にわたり中国事業を統括してきた。八郷社長も就任前、中国の生産統括責任者を務めた経験を持つ。

鈴木氏はタイ、マレーシア、ベトナムに赴任するなど海外経験が豊富だ。同社では社外取締役や監査役には女性がすでに就いているが、いずれも社外からの登用だった。生え抜きの女性が執行役員に就くのは鈴木氏が初めて。

日本本部長の峯川尚専務(61)、「フィット」などでの度重なるリコール(回収・無償修理)以降、品質改革を担ってきた福尾幸一専務(60)らが6月に退任する予定。福尾氏は本田技術研究所の社長も退き、後任は松本宣之専務(58)が兼務する。峯川氏の後任には、ホンダカーズ東京中央(東京・世田谷)の寺谷公良社長が就く予定。

航空機事業子会社ホンダエアクラフトカンパニーの藤野道格社長(55)が4月1日付で執行役員から常務に昇格する。藤野氏は昨年末に顧客への引き渡しが始まった小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」の開発から手掛けてきた。

*内容を追加しました。

(白木真紀)

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

北朝鮮の金与正氏、日米韓の軍事訓練けん制 対抗措置

ワールド

ネパール、暫定首相にカルキ元最高裁長官 来年3月総

ワールド

ルイジアナ州に州兵1000人派遣か、国防総省が計画

ワールド

中国軍、南シナ海巡りフィリピンけん制 日米比が合同
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人に共通する特徴とは?
  • 2
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 3
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる」飲み物はどれ?
  • 4
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 5
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 6
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で最も「火山が多い国」はどこ?
  • 9
    村上春樹は「どの作品」から読むのが正解? 最初の1…
  • 10
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 8
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 9
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 10
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 6
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 7
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中