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中国、元取引を欧州時間まで延長へ=関係筋

10月14日、中国の外為市場は近く人民元の取引時間を延長し、終了時間を現地時間午後11時半(1530GMT、日本時間翌日午前0時半)とする計画であることが明らかになった。写真は8月13日、香港で(2015年 ロイター/Tyrone Siu)
[北京/上海 14日 ロイター] - 中国の外為市場は近く、人民元の取引時間を延長し、終了時間を現地時間午後11時半(1530GMT、日本時間翌日午前0時半)とする。
関係筋がロイターに明らかにした。人民元取引は現在、現地時間午後4時半(0830GMT、日本時間午後5時半)までとなっている。
関係筋によると、欧州の取引時間をカバーすることが目的。また、人民元の国際化や、国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)への人民元の組み入れに弾みをつける狙いもある、としている。
中国人民銀行(中銀)のコメントは、現時点では得られていない。
HSBC(香港)のアジアFXストラテジスト、ジョイ・チュウ氏は「IMFはこれまでロンドン市場での取引時間における人民元の流動性に懸念があるとしてきた。というのもSDRの通貨バスケットの算出はロンドン時間午後12時に行われるが、現在その時間帯に中国市場での取引は行われていないからだ」と指摘した。
上海に拠点を置く銀行のシニアトレーダーは「取引時間が延長されれば、人民元は欧州市場を含め国際市場に一段と沿った動きとなり、世界的な反応を一層吸収しやすくなるだろう」と述べた。
*内容を追加して再送しました。