ニュース速報

英CPI、7月は前年比+2.1%に加速 中銀目標上回る

2019年08月14日(水)19時30分

[ロンドン 14日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した7月の消費者物価指数(CPI)上昇率は予想に反して加速し、イングランド銀行(英中銀)の目標を上回った。

7月のCPIは前年比2.1%上昇で3カ月ぶりの高い伸びとなった。6月は2.0%上昇だった。エコノミストの予想平均は1.9%上昇だった。

小売物価指数は前年比2.8%上昇。6月の2.9%上昇から鈍化し、エコノミストの予想と一致した。

7月に就任したジョンソン首相は、合意の有無にかかわらず10月31日に欧州連合(EU)を離脱すると表明。ポンドは対主要通貨で7月に2.4%下落し、今月に入って2016年10月以来の低水準を付けた。

クローズ・ブラザーズ・アセット・マネジメントの最高投資責任者(CIO)、ナンシー・カーティン氏は「インフレ率は依然、中銀の目標付近にとどまっているが、ポンドの下落が続けば上昇する可能性がある」と述べた。

ONSは、7月のインフレ加速について、宿泊料金の上昇や衣料のセール価格が高めだったことが背景と説明。ポンド安が主因だったと判断するのは尚早だと指摘した。

コアCPIは前年比1.9%上昇。6月と同じく1.8%上昇とのエコノミスト予想を上回り、6カ月ぶりの高い伸びとなった。

それでも金融市場は、合意なき離脱リスクを踏まえ、英中銀の次の一手は利下げだと予想している。

生産者物価(PPI)もインフレ圧力の高まりを示した。

製造業の原材料コストに相当する投入指数は前年比1.3%上昇。6月の0.3%上昇から大幅に加速し、すべてのエコノミスト予想を上回った。原材料の3分の2は輸入品で、ポンドが下落すれば価格は上昇する。ただ、ONSは単月のデータでポンド安の影響を判断できないとしている。

完成品の価格に相当する産出指数は前年比1.8%上昇。6月の1.6%上昇、エコノミスト予想をともに上回った。

また、6月の住宅価格は前年比0.9%上昇、前月比では変わらず。ロンドンの住宅価格は前年比2.7%下落だった。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

透析・手術用の品目、「安定供給図る体制立ち上げた」

ワールド

トランプ氏、NATOへの関与に否定的発言 集団防衛

ワールド

北朝鮮が固体燃料エンジンの地上燃焼実験、金総書記が

ワールド

ウクライナ大統領がUAE・カタール訪問、防衛協力で
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 2
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度を決める重要な要素とは?
  • 3
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のSNS動画が拡散、動物園で一体何が?
  • 4
    ビートルズ解散後の波乱...「70年代のポール・マッカ…
  • 5
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 6
    ヒドラのように生き延びる...イランを支配する「革命…
  • 7
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 8
    【銘柄】東京電力にNTT、JT...物価高とイラン情勢に…
  • 9
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 10
    カタール首相、偶然のカメラアングルのせいで「魔法…
  • 1
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 2
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」モナコ舞踏会に見る富と慈善
  • 3
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店員も「なすすべなし」の暴走モード
  • 4
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が…
  • 5
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 6
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 7
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 8
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 9
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 10
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中