ニュース速報

日経平均は小幅続伸、香港株高・円安が支え 半導体関連は弱い

2019年06月17日(月)15時51分

[東京 17日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小幅に続伸した。前週末の米国株市場で半導体関連が下落した流れを引き継ぎ、東京エレクトロン<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>などが売られて安く始まった。その後、大規模デモの影響が懸念された香港のハンセン指数<.HSI>が高く始まると安心感が広がった。為替の円安も支えとなりプラス圏に浮上したが、午後は重要イベントを控えて様子見ムードが強まった。

前週末は、米半導体大手ブロードコムが通期の売上高見通しを20億ドル引き下げた。米中貿易摩擦や中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に対する輸出規制が要因で、米中対立が企業業績に与える影響にも懸念が出てきている。

海外動向に左右されにくい内需・ディフェンシブ系の銘柄が物色される傾向にあり、個別銘柄ではファーストリテイリング<9983.T>、ソフトバンクグループ<9984.T>などが買われ、2銘柄で日経平均を約53円押し上げる要因となった。

TOPIXは小幅に反落。東証33業種では、鉱業、水産・農林、海運、保険、石油・石炭、保険が値上がりした。半面、電気・ガス、鉄鋼、ガラス・土石、医薬品などが軟調だった。

市場の関心は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見に向かっている。一部ではサプライズ的に利下げを実施する可能性を指摘する向きもあるが、早くても7月になるとの見方が多い。

市場からは「日本株は米国株に比べて出遅れている。FRBが利下げスタンスを明確にするなら、円高気味になったとしても日本株は出遅れを修正する動きになるだろう」(あかつき証券の投資調査部長、藤井知明氏)との見方も出ていた。

このほか個別銘柄では、フリービット<3843.T>が大幅高となった。14日、2020年4月期の連結営業利益が前年同期比34.2%増の40億円になるとの見通しを発表。大幅増益見通しを好感する買いが先行した。

東証1部の騰落数は、値上がり570銘柄に対し、値下がりが1483銘柄、変わらずが90銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      21124 +7.11

寄り付き    21094.96

安値/高値   21044.62─21185.25

TOPIX<.TOPX>

終値       1539.74 -6.97

寄り付き     1542.13

安値/高値    1539.74─1547.17

東証出来高(万株) 93471

東証売買代金(億円) 16498.98

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエルがイラン再攻撃計画か、トランプ氏に説明へ

ワールド

プーチン氏のウクライナ占領目標は不変、米情報機関が

ビジネス

マスク氏資産、初の7000億ドル超え 巨額報酬認め

ワールド

米、3カ国高官会談を提案 ゼレンスキー氏「成果あれ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 3
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦い」...ドラマ化に漕ぎ着けるための「2つの秘策」とは?
  • 4
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 5
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    週に一度のブリッジで腰痛を回避できる...椎間板を蘇…
  • 8
    「信じられない...」何年間もネグレクトされ、「異様…
  • 9
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 10
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 9
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中