ニュース速報

ドル109円前半、米長期金利は一時2.35%台に低下

2019年05月16日(木)15時35分

[東京 16日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の109円前半。朝方の取引で、トランプ米大統領が国家安全保障上にリスクをもたらす企業の通信機器を国内企業が使用することを禁止する大統領令に署名したことが伝わり、ドルは一時109.33円まで下落した。その後は109円半ばまで自律反発したものの、株安や米長期金利の低下を受けて上値が重くなった。

大統領令は非常事態を宣言して商取引を規制する権限を大統領に与える国際緊急経済権限法を発動するもので、中国の通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)との取引禁止につながるとみられ、金融市場では株売りと円の買い戻しを促した。

一方、市場ではこの日、109円前半から110円ちょうどにかけて、数十億ドル規模のオプションがまとまって権利行使期限を迎えることが話題となっていた。関連売買で値が振れづらくなっているとされる。

米10年国債利回りは2.3560%(ビッドサイド)まで低下し1カ月半ぶりの低水準をつけた。

長期金利低下の背景は4月の米小売売上高および米鉱工業生産の予想外の落ち込みと、前日のアジア時間に発表された中国の小売売上高の伸び率が16年ぶりの弱さとなったこと。これらの指標を受け、「グローバル経済の減速懸念が改めて広がった」(アナリスト)という。

項目別では自動車など幅広い項目が減少しており「そろそろ金融政策への影響も出てきかねない」(都銀)として、米連邦準備理事会(FRB)のハト派シフトを警戒する声もある。

アトランタ地区連銀が算出している経済予測モデル「GDPナウ」によると、第2・四半期の米国内総生産(GDP)伸び率見通しは年率1.1%まで低下した。

現行水準からまだ距離があるものの、ドル/円がチャート上で重要な108.50円を下回ってくると、投機筋による円ショートの巻き戻しが一段と活発化する可能性があるとみられ、ドル安に弾みがつくとみられる。

午前の取引では豪ドルの値動きが目立った。4月失業率が5.2%と予想を上回ったことで売られ、対円で75円半ばと1月4日以来4カ月半ぶり安値をつけた。「発表を受けて中銀が来月会合で利下げを実施する確率が5割を超えた」(トレーダー)という。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 109.46/48 1.1207/11 122.69/73

午前9時現在 109.47/49 1.1205/09 122.67/71

NY午後5時 109.58/61 1.1200/04 122.74/78

(為替マーケットチーム)

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

韓国輸出、3月は約40年ぶり高い伸び 半導体151

ワールド

UAE、米国などによるホルムズ海峡の武力開放支援へ

ワールド

米国務長官、イラン戦争の「ゴールライン見えてきた」

ワールド

ブラジル大統領、副大統領候補にアルキミン氏再指名 
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 3
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イラン恐怖」の正体
  • 4
    初の女性カンタベリー大主教が就任...ウィリアム皇太…
  • 5
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 6
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経…
  • 7
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 8
    韓国・週4.5日労働制が問いかけるもの ──「月曜病」解…
  • 9
    「え、なんで?」フライト中に操縦席の窓が覆われて…
  • 10
    アリサ・リュウの自由、アイリーン・グーの重圧
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 3
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 6
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 7
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 8
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 9
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 10
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中