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ドル111円後半、年初来高値圏で上昇一服
[東京 15日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅安の111円後半。アジア株高や前週末の円売りの流れにもかかわらず、週明けの円相場は底堅い動きとなった。今週の日米通商交渉や連休前の手じまい売買などが影響しているという。
ドルは序盤、海外市場の流れを引き継ぐ形で買いが先行。実需の売買が集中する5・10日とあって、112.09円と3月5日につけた年初来高値112.13円へ接近した。
しかし買いの勢いは続かず、午後には111円後半へ反落。もみあいとなった。
市場では個人投資家の円買いを指摘する声が出ていた。「特にユーロや英ポンドなどのクロス円は売り圧力が強い。ユーロは景況感見通し、英国は欧州連合(EU)離脱問題に不透明感があるので、一段の上昇はないだろうとの見方のようだ」(FX業者)という。
ソシエテ・ジェネラル銀行為替資金営業部長の鈴木恭輔氏によると「日米交渉で為替条項が協議されることは知られており、今は具体的な協議の内容を見極める段階。そのため現時点では上値を追いかける人も、下値を攻める向きも多くない」という。
鈴木氏はさらに「連休明けは協議の進展とともに、円高リスクを警戒すべきだが、日本の大手投資家はドルが110円を割るような動きとなれば、買い意欲を強めてくる」として、ドルの下値は限定的で110円付近ではないかと話している。
ドル/円
午後3時現在 111.90/92 1.1305/09 126.52/56
午前9時現在 112.02/04 1.1300/04 126.62/66
NY午後5時 112.02/03 1.1300/05 125.56/60
(為替マーケットチーム)