[アスンシオン 2日 ロイター] - 米州開発銀行(IDB)のルイス・アルベルト・モレノ総裁は2日、試験的開発プロジェクトを支援するIDBの基金に米国が追加拠出しないことになったと明らかにした。IDBの年次総会での記者会見で述べた。
同総裁は「米国は今回、国内のさまざまな理由で参加を望まなかった」と語った。
米国の代表は2016年10月の会合では拠出に前向きな姿勢を示していたが、「すべては(大統領)選挙の結果次第だ」としていたとし、「トランプ政権が発足すると、彼らは2月初めに米国は拠出しないと伝えてきた」と説明した。
試験的開発プロジェクトを支援するIDBの基金は多数国間投資基金(MIF)と呼ばれ、貧困国の経済発展を目的とする小規模事業への技術支援などを行っている。
IDBによると、米国はこれまでMIFの最大の拠出国となってきた。
IDB加盟国は数年ごとに財源の見直しを行っており、10月の会合では2019─23年分として3億1700万ドルの追加拠出で合意した。
IDBの報道官によると、米国が財源強化に参加しないのはMIF設立以来初めてという。
これにより、今年は3億1700万ドルのうち55%を中南米とカリブ諸国が拠出、日本は8500万ドルの拠出を約束した。
前回2007年の財源強化では中南米とカリブ諸国の拠出金は全体(5億0100万ドル)の8%で、米国は1億5000万ドルだった。