[東京 3日 ロイター] - 黒田東彦日銀総裁は3日、都内の本店で開かれた入行式であいさつし、新入行員に向けて、通貨価値安定の重要性を説くとともに、外部環境の変化に的確に対応していくことが大事と語りかけた。
総裁は、日銀の歴史を振り返りながら、「時代背景や金融経済情勢は大きく異なっていても、通貨の価値の安定を通じて経済の発展に努めていくことの重要性は、どの時代においても全く変わりがない」と強調した。
現在進めている本館(国の重要文化財)の免震化工事にも触れ、「いつの時代にも変わらぬ責務を果たすためには、本館の免震化が象徴するように、最新の知見と技術を駆使して、常に新たな挑戦を続けていくことが求められる」と語った。
そのうえで、量的・質的金融緩和導入以降のマイナス金利政策や現行のイールドカーブ・コントロール政策という金融緩和策は「前例のない挑戦を続ける中で生み出されてきたもの」と説明。
外部環境の変化に的確に対応していくことの重要性を指摘するとともに、幅広い視野で物事を考え、「世の中の底流にある基調的な変化を捉える姿勢」を新入行員に求めた。
(伊藤純夫)