pepper042402.jpg
 最近、中国メディアのある文章が中国人読者たちの目をひきつけた。タイトルは「日本の中国侵略の動かぬ証拠~安倍晋三の祖父の軍刀を暴く」だ。

 この軍刀はもともと、北京市内の高校で今月開かれた抗日戦争勝利70周年記念展の中で展示されたものだ。展示されたのは、岸のほか伊藤博文、東条英機などの軍刀108本。岸信介のものとされる軍刀にはいわゆる春画が刻まれており、共産党系メディアはこれを大いに笑いものにした。たくさんのブログもこういった官製メディアの記事を転載して、岸と軍刀を嘲笑した。

 ただ、この問題に潜む問題を中国のネットユーザーは見逃さなかった。軍事オタクたちが、あいついで矛盾点を指摘したのだ。「岸信介は文官だから軍刀を持てないはずだ」「岸の文官としての経歴から見て、中国に財物を置いたまま帰国することはないだろう」......。

 私は今回の展示品を提供した人物についても非常に興味を持った。調べると、提供者は「愛国収蔵家」の王雪という人物。王雪氏は中国の民間から3万件余りの日本関連の文物を収集した。驚くべきことに、そのうち2000件余りが「日本の国宝級」だという。

 ちなみに、今月までに日本の文化庁が認定した国宝の数は1093件しかない。王雪氏の数字の問題についても、中国ネットユーザーは遠慮なく皮肉った。いわく、「中国に残された『国宝』の数が日本にあるものより多い......それなら、結局侵略したのは誰だったんだ?」