[ニューヨーク 14日 ロイター] - 14日のニューヨーク外為市場では、ドル指数が約7週間ぶり安値水準に下落した。米中の経済指標が振るわず、年内の米利上げ見送りを示唆する内容となった。米株式市場が終盤下落したことから、ドルはこの7週間半で1日として最大の下げ幅を記録して取引を終えた。
ドル/円<JPY=>は約1週間半ぶり安値をつけ、終盤は0.8%安の118.75円。ユーロ/ドル<EUR=>は約7週間ぶり高値に上昇後、終盤の取引で約1%高の1.1487ドルとなっている。
ドルの主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は、約7週間ぶり安値の93.845を付けた後、直近は0.95%安の93.863だった。
アジア時間に発表された9月の中国消費者物価指数(CPI)は前年比1.6%上昇で、市場予想の1.8%上昇を下回るとともに、8月の2.0%上昇から伸び率が低下した。
また朝方発表された9月の米小売売上高は前月比0.1%増で、市場予想の0.2%増を下回った。9月の米卸売物価指数(PPI)は前年比1.1%の低下で、8カ月連続の低下だった。
これらの指標で、米連邦準備理事会(FRB)の年内利上げを疑問視する見方が強まった。
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ・インターミディアリー・ビジネス(ボストン)の主席投資ストラテジスト、マイケル・アローン氏も「FRBの利上げが遠のいたとの見方で、ドルが売られている」と述べた。
また、ノルディア(コペンハーゲン)の通貨ストラテジスト、ニールズ・クリステンセン氏は「中国経済の見通しが曇っているため、FRBが利上げ先送りの材料にする可能性はある」と見る。
FRBはこの日公表した地区連銀経済報告(ベージュ・ブック)で、経済活動は8月中旬から10月初旬にかけて控えめに拡大し続けたとしる一方、製造業部門や観光部門はドル高の影響を受けて低調だったとの見方を示した。
CMEグループのフェドウォッチによると、米金利先物市場が織り込む年内利上げの確率は約25%となっている。
その他通貨ではポンド/ドル<GBP=D4>が上昇。6─8月の英失業率が5.4%と予想を下回ったことで、1.6%高の1.5492ドルに上昇した。
豪ドルは中国指標で一時売られたがその後持ち直し、対米ドル<AUD=D4>では終盤の取引で0.8%高の0.7305ドルとなっている。
ドル/円 終値 118.82/85
始値 119.61/65
前営業日終値 119.71/73
ユーロ/ドル 終値 1.1472/75
始値 1.1407/08
前営業日終値 1.1378/80
*内容を追加します。