[ニューヨーク 22日 ロイター] - 22日終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが当初の下げから切り返し上昇に転じた。基調の物価圧力の高まりを示す消費者物価指数(CPI)統計を受けて、米連邦準備理事会(FRB)による年内利上げの可能性が高まった。
イエレンFRB議長がこの日の講演で、景気先行きに自信を示すとともに、年内利上げの可能性を強く示唆したこともドルの追い風となった。
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)の通貨ストラテジスト、ブライアン・デインジャーフィールド氏は「本日の強めの統計を受けて、利上げ時期予想がやや前倒しされた公算が大きい」と指摘する。
朝方発表された4月のCPIは前月比0.1%上昇と、上昇率は3月の0.2%上昇から鈍化した。だが変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは前月比0.3%上昇し、2013年1月以来の大きな伸びとなった。
電子取引システムEBSで、ユーロ/ドル<EUR=EBS>は0.99%安の1.10025ドルまで下げ、4月29日以来の安値をつけた。週間では3.83%下落し、2011年9月以来の大幅な下落率となった。
ドル/円<JPY=EBS>は0.45%高の121.57円と、10週間ぶりの高値を記録した。週間の上昇率は1.95%と、昨年12月初旬以来の大きさとなった。
イエレン議長はこの日の講演で、米経済は第1・四半期の減速から持ち直すともに、国内外の向かい風も収まり始める見通しだとして、FRBは年内に利上げするとの見方を従来以上に明確に示した。
リッジウォース・インベストメンツのシニア投資ストラテジスト、アラン・ゲール氏は6月の利上げは問題外とした上で、「9月の利上げもまだ疑問符が付くが、イエレン議長は年内に問題なく利上げできるほど米経済は今後改善すると確信しているようだ。これがドルをやや押し上げた」と述べた。
ドル/円
終値 121.52/59
始値 120.87/88
前営業日終値 121.04/07
ユーロ/ドル
終値 1.1013/18
始値 1.1174/75
前営業日終値 1.1111/14