[シドニー 19日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)が発表した5月5日の理事会議事録によると、理事会は利下げ見送りも討議していたことが判明した。ただ、低成長が続くという新たな予想を踏まえ利下げを決定したという。
豪中銀は5月5日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを25ベーシスポイント(bp)引き下げ、2.0%とすることを決めた。
議事録によると、理事会は将来の政策の方向性について、声明に明確なガイダンスを盛り込まないことで合意した。「ガイダンスがなくても、今後の政策行動の余地は制限されない、と判断した」としている。
5月5日の声明では、明確な緩和バイアスが示されず、一部の市場関係者の間ではとまどいが広がった。ただ豪中銀のロウ副総裁は18日、必要なら政策金利を引き下げる余地は依然あるとの見方を示した。
議事録では、5月に利下げするか、それとも利下げを6月まで待つか、討議したことが明らかになった。先に改定されたスタッフ予想で、成長が上向くまでより長い時間がかかり、失業率もより長期的に高水準にとどまるとの見通しが示されたことを踏まえ、利下げ実施を決めた。
議事録は「こうした予想の改定に加えて、賃金を含む国内のコストの伸びが全般に抑制されていることは、インフレ率が従来予想していたよりも、やや低くなる見通しであることを示唆している」と指摘した。
「金融政策の緩和検討が適切であることを意味している」とした。
豪ドルについては、主要コモディティの価格が大幅に下落していることを踏まえると、豪ドルの下落が必要であり、また下落する可能性が高いという点で、理事会の意見が一致した。次回の理事会は6月2日。