[イスタンブール 7日 ロイター] - ビルサック米農務長官は7日、環太平洋連携協定(TPP)交渉で、市場開放に消極的な姿勢を示しているカナダが取り残される恐れもあるとの懸念を示した。
イスタンブールでの20カ国・地域(G20)農相会合の前に、ロイターのインタビューに応じたビルサック農務長官は、コメ輸出をめぐる日本との交渉が難航してもTPPが脅かされることはなく、日米両国は歩み寄る方向にあると強調した。
カナダは日本と同様、米国議会が後に合意を覆す恐れもあるとの懸念から、最終合意には消極的な姿勢を示している。カナダ側は、国内の酪農業の保護に神経をとがらせている。
ビルサック農務長官は、カナダ側からはこれまで合理的な提案がなかったと指摘。「他の大半の交渉参加国とは妥結を急いでいる。ある意味、カナダとの交渉の大半は始まってさえいない」とした上で、「交渉を終えるまでに十分な時間があるかは疑問だ」と語った。
また、同長官は、コメが日本側にとっての争点としつつ、乗り越えられない問題ではないと指摘。「中間点はある。現在、そこへの到達に向けて双方が懸命に取り組んでいると思う」と強調した。