<早い宣言は追い風にも、逆風にもなる。サラ・ドゥテルテの狙いは支持固めか、それとも別の「火消し」か──>

フィリピンのサラ・ドゥテルテ副大統領が2月18日、2028年の次期大統領選に出馬すると発表した。

このニュースに首をかしげた人は少なくない。正式な立候補の届け出が始まるのは27年10月だし、現時点でドゥテルテの支持率は予想される候補者の中でトップだ。それなのになぜ、こんなに早く出馬宣言をする必要があったのか。

背景には2つの思惑があるようだ。まず、父親であるロドリゴ・ドゥテルテ前大統領に関する国際刑事裁判所の審理から国民の目をそらすこと。前大統領は在任中の超法規的な治安措置について、人道に対する罪に問われている。

もう1つは、フィリピン下院におけるドゥテルテ自身の弾劾手続きから国民の目をそらすことだ。ドゥテルテは大がかりな汚職事件に関与したとして、2度目の弾劾申し立てに直面しているのだ。

確かにメディアは今、ドゥテルテの出馬宣言で持ち切りだ。その「効果」がどのくらい続くかは分からないが。

From thediplomat.com

【関連記事】
町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大胆な犯行の一部始終を捉えた「衝撃映像」が話題に
タイ総選挙、与党「タイの誇り党」が勝利...ナショナリズムが追い風、政治は安定する?
ネパールの次のZ世代革命はフィリピン? 大統領は政治家や官僚の不正追及を約束しているが...

リチャード・リンクレイター監督『ヌーヴェルヴァーグ』試写会 5組10名様ご招待
リチャード・リンクレイター監督『ヌーヴェルヴァーグ』試写会 5組10名様ご招待
PR
ニューズウィーク日本版 帰ってきたマイケル
2026年6月23日号(6月16日発売)は「帰ってきたマイケル」特集。

伝記映画が日本上陸。マイケル・ジャクソンが2026年によみがえる

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます