ポルトガルで8日に行われた大統領選決選投票で、中道左派の社会党のセグーロ元書記長が、反移民などを掲げる極右の最大野党「シェーガ」のベントゥーラ党首を大差で破って当選を果たした。任期は5年。

開票率95%の段階で、セグーロ氏の得票率は66%、ベントゥーラ氏は34%だった。

1月18日の第1回投票でいずれの候補も過半数の得票に至らず、決選投票に持ち込まれた。ベントゥーラ氏は第1回投票時の22.8%から得票率を伸ばしたものの、同氏のポピュリスト的な姿勢に対する懸念が広がり、有力な保守勢力がセグーロ⁠氏支持に回ったとみられている。

複数の専門‍家は、保守勢力がセグーロ氏を支持したことや、有権者の間にベントゥーラ氏への拒絶反応が強い点から、次期総選挙でシェーガが第1党になっても‍政権獲得は難しいとの見方を示した。

‍セグーロ氏は「本日国民が示した反‍応、そして自由と民主主義、国家の未来に対するその意思を見て私は自然と感動した。この国を誇りに思う」とコメントした。

ベントゥーラ氏は「右派と左派⁠の双方、政治システム全体が結束して私に反対した。それでも本日、右派⁠のリーダーシップは確立‍されたと信じている。これから私がその政治的分野を率いていくことになるだろう」と語った。

ポルトガルの大統領は政治的な役割は総じて象徴的なものにとどまるが、議会解散権や一定条件下で法案を阻止する権限を有している。



[ロイター]
トムソンロイター・ジャパン
Copyright (C) 2026トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます
政府より先に日本企業は「地経学リスク」回避に動くが、「2つの制約」がある【鈴木一人×菊池 洋】
政府より先に日本企業は「地経学リスク」回避に動くが、「2つの制約」がある【鈴木一人×菊池 洋】
ニューズウィーク日本版 ヘルスリテラシー 健康知識を読み解くクイズ50
2026年6月2日号(5月26日発売)は「ヘルスリテラシー 健康知識を読み解くクイズ50」特集。

偽情報があふれる時代。医療・健康の知識を正しく見極め理解する最適の方法は?

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます