
一家がこの物件を購入したのは17年のこと。エリックは当時、オハイオ州の大学に在籍していた。そのため彼が卒業してフロリダで就職先を見つけるまで、冬の間はフロリダの物件を賃貸に出した。
2年後、「サンシャイン・ステート(陽光の州)」と呼ばれるフロリダに家族で引っ越す準備が整った。
申し分のないタイミングだった。一家がコンドミニアムを購入したのは、州外からフロリダに新たな移住者が殺到し、住宅価格が高騰する前だった。「価格は20万9000ドル(日本円で約3300万円)だったと思う」と、エリックは言う。
不動産仲介大手レッドフィンのデータによると、フロリダ州の住宅価格の中央値はコロナ禍のさなかの22年5月に、前年比23.8%増の40万5900ドル(約6410万円)に跳ね上がった。
ジョンソン一家が購入した17年当時、フロリダのタウンハウスおよびコンドミニアムの価格の中央値はまだ17万8000ドルで、中古一戸建ても23万9000ドルにとどまっていた。
だがこれは、フロリダの不動産をめぐる思いもよらぬ難題の入り口だった。もちろん、ジョンソン一家はそのことを知る由もなかった。
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