──コンビニで働く外国人は、日本語が非常にうまい。
あれは留学生だ。コンビニは在留資格上、就労系のビザでは基本的には働けず、学生アルバイトしかいない。日本語を使ってマルチタスクをこなす実践の場で、あそこで通用するのは、かなり能力の高い人たちだ。
今はバイトをしていても、数年後には日本の一部上場企業で総合職として働いている、ということも珍しくない。コンビニで働く留学生は、エリート層と言える。
技能実習生も、現地では高校を卒業し、お金を用意し、訓練を受け、いくつものハードルを越えてきた人たちだ。決して「底辺」ではない。
外国人技能実習制度は1993年に始まり、受け入れ数は増えたが、ハードル自体は昔からほとんど変わっていない。数が増えているのは、条件を緩めたからではなく、越えられる人が増えているからだ。

是川 夕(これかわ・ゆう)
1978年青森県生まれ。国立社会保障・人口問題研究所国際関係部部長。東京大学文学部卒業。カリフォルニア大学アーバイン校修士課程修了。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(社会学)。内閣府勤務を経て現職。OECD移民政策会合メンバー。
この記事は中編です。前編および後編は以下リンクからご覧ください。
前編:日本はすでに世界第4位の移民受け入れ国...実は開放的な「移民国家ニッポン」の知られざる実態
後編:3年以内に日本からインドカレー店が消えるかも...日本の移民政策に今、求められることは?
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