
──著書の中で、日本は国際的に見てもリベラルで開放的な移民政策を取っている国だと書いている。日本は労働移民のうち永住型が約25%であり、外国人労働者を「使い捨て」にしていない、と。この約25%は、どういう人たちなのか。
「技術・人文知識・国際業務」という、いわゆるホワイトカラー向けの在留資格で来る人たちを指している。「技術」はエンジニア、理工系で、特にIT分野が多い。「人文知識」は企業の総合職。「国際業務」は通訳的な仕事で、海外取引の担当や、最近ではホテルのフロントなど、インバウンド対応も含まれる。
こうしたホワイトカラー層のうち、相当数が長期にわたって日本で暮らしている。ただ、来る時点で永住を強く意識している人ばかりではない。具体的な調査があるわけではないが、途中で帰国する人も多く、最初から全員が永住を目的にしているわけではない、というのが実態だと思う。
──これに対して、他の先進国では外国人を「使い捨て」や「金づる」にしがちだと著書に書いているが、その例は。
「使い捨て」の典型は、季節労働だ。ワーキングホリデーも含めて、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツなど、多くの国がやっている。農業分野が典型で、短期ビザを出して、数カ月働いて帰ってもらう。これが国際的にはむしろスタンダードだが、日本は季節労働をやっていない。技能実習でも3年、長ければ5年いる。
普通はそこまで長くとどめ置かない。管理コストを考えれば、必要なときに来てもらって、後は帰ってもらうのが一番合理的だ。それを日本はしていない、という意味で「使い捨てにしていない」と言える。