トランプ米大統領はノルウェーのストーレ首相に対し、ノーベル平和賞を受賞できなかったため、もはや「平和だけを考える」義務を感じなくなったと書面で表明した。その上でグリーンランドの領有権を改めて主張した。

トランプ氏の書面は、ストーレ首相とフィンランドのストゥブ大統領のメッセージに対する返信で、米政権が多くの国に公開した。

ストーレ、ストゥブ両氏はトランプ氏へのメッセージで、グリーンランドを巡る米国の関税措置に反対を表明し、電話会談を要請した。

トランプ氏からはすぐに返信があった。

「親愛なるヨナス(ストーレ首相)。私が8つ余りの戦争を阻止したにもかかわらず貴国はノーベル平和賞を⁠授与しなかったことを考えると、私はもはや純粋に平‍和だけを考える義務を感じない。平和は常に最優先であり続けるが、今は米国にとって何が善で、何が適切かを考えることもできる」と記した。

グリーンランドに対するデンマークの‍主権についても改めて疑問を呈し、「デンマーク‍はロシアや中国からあの土地を守れない。そ‍もそも、なぜデンマークに『所有権』があるのか」と述べた。

「文書の記録は残っていない。数百年前に船がそこへ上陸したという記録があるだけだ。だが、こちらも上陸した船があった」と持⁠論を展開した。

最後に「北大西洋条約機構(NATO)創設以来、私は誰よりもNATOのために尽力し⁠てきた。今、NATOは米国のため‍に何かすべきだ。(米国が)グリーンランドを完全に掌握しない限り、世界は安全ではない」と記した。

ストーレ氏は平和賞を授与するノルウェー・ノーベル委員会は独立しており、ノルウェー政府にはそれを介入する権限がないことを、トランプ氏に繰り返し伝えてきたと述べた。



[ロイター]
トムソンロイター・ジャパン
Copyright (C) 2026トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます
リチャード・リンクレイター監督『ヌーヴェルヴァーグ』試写会 5組10名様ご招待
リチャード・リンクレイター監督『ヌーヴェルヴァーグ』試写会 5組10名様ご招待
PR
ニューズウィーク日本版 自重筋トレ入門ッ!
2026年6月16日号(6月9日発売)は「自重筋トレ入門ッ!」特集。

美と強さを追求し、古代ギリシャから監獄にまで受け継がれた自重筋トレ。その歴史と実践方法とは?

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます