今のアメリカ政治において真実は無力で無益だと誇示してきたトランプは、合衆国憲法の基本である三権分立の仕組みを解体してしまった。

行政府に合理的な理由を示して自らの行動を説明する義務を負わせ、過ちがあれば正し、海外での軍事行動に伴う人的・経済的コストを事前に計算する仕組みがない。

合衆国憲法の起草者たちは、議会や国民への説明責任を課せば大統領(あるいは軍部)の暴走を防げると信じた。

だが現時点ではトランプの勝ちだ。嘘を暴き、防げるはずの災禍を避けるために用意された仕組みが解体されてしまった今、この国はどこへ向かうのだろう?

©Project Syndicate

【関連記事】
麻薬?石油?体制転覆?――マドゥロ拘束、トランプ政権の「本当の狙い」
正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑について野次られ「中指を立てる」!
イランの体制転換は秒読み? イラン国民が「打倒ハメネイ」で団結、怒りの連鎖が止まらない理由

ニューズウィーク日本版 進化する世界の鉄道
2026年10月20日号(10月14日発売)は「進化する世界の鉄道」特集。

鉄道黄金期を迎えたヨーロッパを旅する――コリン・ジョイス(ジャーナリスト)/豪快かつ特異なアメリカ大陸鉄道史/膨張する中国鉄路の野望/「夢の超特急」リニアの現実/韓国、アフリカ、インド……世界を駆ける鉄道新事情

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます