米製薬大手ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は12日、肥満症治療薬の消費者市場について、同社が1998年に勃起不全薬「バイアグラ」を発売した際の急成長市場に匹敵する規模になるとの見方を示した。西部カリフォルニア州サンフランシスコで開催のJPモルガン・ヘルスケア会議での発言。

ブーラ氏は、2025年9月に発表した肥満症薬メーカー、米メッツェラの買収交渉時でさえ、肥満症薬を自費で購入する市場がこれほど急速に拡大するとは想定していなかったと述べた。現在、肥満症薬市場は米同業イーライリリーとデンマーク同業ノボノルディスクが優位を占めている。

同氏は「今や、肥満症薬はバイアグラと⁠ほぼ同様の動きを見せている。償還払いがまったくな‍いにもかかわらず、人々が出費を惜しまず購入している」と述べた。

ファイザーはバイアグラを開発・販売し、現在は大半がジェネリック薬(後発薬)として流通している。2020年にバイ‍アグラのブランド権を管理する事業を分社化‍した。

ファイザーは、メッツェラを100億ドル‍で買収して入手した肥満症薬を含む新たな主力薬の開発に取り組む中、2029年まで収益成長の回復は見込めないとしている。

ファイザーはこの日先に、メッツェラの肥満症薬候補について、11月⁠に開始した試験を含め、年内に10件の第3相試験を始める計画を発表した。

ブーラ氏は「わ⁠が社は肥満治療に全力を注‍いでいる。投資も行った。商業化、開発、創薬の各分野で優れた専門知識を持っている」と強調した。

ファイザーは、主力医薬品の特許切れ、新型コロナウイルス関連事業の売上高減少、米国政府との価格引き下げの約束により、今後数年間は浮き沈みの多い状況が続くとみている。

[ロイター]
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