ロックフェラー財団の上級副社長で電力プログラム責任者を務めるアシュウィン・ダイヤルは長年、途上国でクリーンエネルギーを使った電力供給網の拡大に携わってきた。

彼は気候変動対策の「リセット」の議論が出てきたからといって、気候変動の科学やクリーンエネルギーの経済性に関する事実は変わらないと指摘する。

「リセットというより、目の前の問題にきちんと向き合おうという『リマインダー』と呼ぶべきだ」と、ダイヤルは本誌に語った。「人間中心主義で取り組む以外に、気候危機への対処法はない」

途上国で再生エネルギー利用が増えているのは、CO2削減のためというより、電気が使えない場所に住む多くの人々に電力を供給するためだと彼は言う。

「人間のためのクリーンエネルギーだ。肝心なのは世界中の人々の生活を改善し、豊かにすることだ」

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