「物語の中心にあるのは、思いやりや責任感、相手への配慮といった普遍的な特性です。だからこそ、男の子が日常生活の中でどう『敬意』を示すかについて、保護者や教育者が話を始めやすいんです」

5.『Dibs the Dragon and the Marshmallow Rescue』エリー・モス著

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エリー・モス[著] リキティポップ・プレス[刊]

本作の主人公ディブスの強さは「支配」ではなく「助けること」にある。エリー・モスはこの物語で「勇気」を新たに捉え直した。

ディブスが怯える友達の声に耳を傾け、自分自身の不安とも向き合っていく過程を通して、子供は共感力、情緒の理解、協力といった力がどのように働くのかを目にすることができる。

モスは本誌にこう語る。「本当に効果のある絵本は、男の子に『女性を尊重しなさい』と説教するものではありません。親切さや共感、協力といった価値を、男の子のキャラクターが『その人物を形づくる土台』として体現している作品なんです」

「男の子が、冒険や勇気、友情の中でこうした行動を『モデル』として見ることで、それらを自然に自分の中に取り入れていくんです」

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