<東を上にした地図を見たら、南北の列島線を防衛ラインとする従来の封じ込め戦略とは別の、もっと接近して機動的な戦略が浮かび上がった>

米軍司令官が、韓国、日本、フィリピンという条約同盟国によって「戦略的三角形」を形成できる可能性があると述べた。北を上にした従来の地図を回転させて東を上にして見ると、中国の抑止に向けた新たな視座が得られると主張した。

在韓米軍司令官ザビエル・ブランソンは米軍公式サイトに掲載された11月16日付の論文で、東が上の地図(イーストアップ)を用いると、韓国、日本、フィリピンという3つの同盟国が中国に対する機動的な集団防衛に適した戦略的三角形を形成していることがわかると指摘した。

米国は長年にわたり、西太平洋に位置する同盟国やパートナー国の領土を活用し、中国の侵略を抑止してきた。なかでも、中国の東にある日本、台湾、フィリピンを結ぶ南北の列島線は、米軍展開の足場となってきた。北が上の地図(ノースアップ)からの発想だ。

これに対し、ブランソンが提示するイーストアップの概念は、米韓が72年来の同盟関係を刷新し、朝鮮半島以外の安全保障課題、つまり中国にも対応しようとする中で浮上してきた。最近では米国防長官ピート・ヘグセスが、在韓米軍は「地域的緊急事態」にも投入され得ると示唆し、その役割は対北朝鮮に限定されないことを強調した。

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既に中国の防衛圏内