ロシアは26日朝、ウクライナ全土に向けて100発以上のミサイルと攻撃用ドローン(無人機)約100機を発射、ウクライナ当局によると少なくとも5人が死亡、エネルギー施設に被害がでた。

北大西洋条約機構(NATO)でウクライナと国境を接するポーランドは、攻撃が行われていた時間帯にドローンが自国の領空に侵入した可能性があると明らかにした。

ウクライナの少なくとも10地域で電力などの重要インフラを標的となり、首都キーウ(キエフ)の一部を含む各地で停電や断水に見舞われた。ウクライナがロシア西部クルスク州に対する越境攻撃を続ける中、ここ数週間で最も激しい攻撃という。

ゼレンスキー大統領は「大規模な複合攻撃だ。100発以上の様々な種類のミサイルと約100機のドローン『シャヘド』が使用され、重要な民間インフラが狙われた」とし、エネルギー部門が大きな被害を受けたと述べた。シュミハリ首相によると、被害は15の地域に及んだ。

ウクライナ高官はロシアへの長距離攻撃を認めるよう求めている。

インタファクス通信によると、ロシア国防省は26日、ウクライナの重要エネルギーインフラを攻撃するため高精度兵器を使用したと明らかにした。

キーウではラッシュアワーの時間帯に爆発音が鳴り響き、空軍によると、ロシアの戦略爆撃機「TU─95」11機が上空を飛行。複数のミサイルが発射された。キーウ郊外では防空部隊が目標を攻撃する音が聞かれた。

キーウの軍当局者によると、首都を狙ったミサイル約15発とドローン約20機が撃墜された。

キーウの米国大使館は先週、24日のウクライナの独立記念日前後に、ロシアがウクライナ全土をミサイルや無人機で攻撃する危険性が高まっていると警告していた。

<ポーランド領空にドローン侵入の可能性>

ロシア軍はウクライナ西部やポーランドとの国境付近も標的にした。ポーランド軍の作戦司令部によると、ロシアの攻撃を受けてポーランドと同盟国の航空機が警戒態勢を敷いていた。

ポーランドは、ロシアによる攻撃が行われていた際、ドローンがポーランドの領空に侵入した可能性があると表明。何らかの「物体」がポーランド領内に着陸した可能性があるとし、現在捜索活動が行われているとした。

ポーランド軍作戦司令部の報道官はロイターに対し、飛行軌道と速度を踏まえると、この物体はミサイルではなくドローンだった可能性が高いと述べた。ただ、気象状況により目視できなかったため、この物体がロシアのものか、ウクライナのものかは現時点で確認できていないという。



[ロイター]
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