世論調査で「最も好きな国」を聞く質問で、圧倒的に日本人は台湾を選び、台湾人も圧倒的に日本を選ぶ。もともと台湾での対日好感度は高かったが、2011年の東日本大震災に対する台湾からの巨額の義援金で日本の対台湾好感度も急上昇した。台湾への「恩返し」の意味もあり、尖閣諸島の領有権をめぐる問題で13年に結ばれた日台漁業協定では、台湾側の尖閣諸島海域への入漁権を認める妥協に日本側は踏み切った。いずれも、民進党ではなく国民党の馬英九(マー・インチウ)政権下で起きたことだった。

政府間の対立に翻弄されがちな日中と比べて、日台には民意が流れをつくっていく強靭性がある。新政権下での日台は、民進党や安倍派に依存せずとも永続的に高いレベルで関係を維持できる、より強固な枠組みの構築を目指していくべきである。

無料会員登録で限定記事が読める。広告も少なく、ニューズウィーク日本版をもっと快適に
無料会員登録で限定記事が読める。広告も少なく、ニューズウィーク日本版をもっと快適に
【関連記事】
ニューズウィーク日本版 ベトナム化するイラン戦争
2026年9月1日号(8月25日発売)は「ベトナム化するイラン戦争」特集。

曖昧すぎる目標、敵国の軽視、自国軍事力への過信……長期化・泥沼化したベトナム戦争との共通点

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます