世界の他の地域はそれほど幸運ではない。財政政策が弱く、緊縮的な金融政策に抵抗できなかったヨーロッパでは、エネルギー価格の上昇は壊滅的な打撃になるだろう。中国は不動産部門で深刻化する問題や、新しい冷戦が輸出に与える影響を克服できるかどうかに大きな疑問がある。グローバルサウスは多くの国が過剰な債務を抱えており、高金利や石油および食料価格の上昇と相まって、世界的な景気後退のなかで持続不能に陥る恐れがある。

私はガザ紛争が起こる前は、アメリカはソフトランディングするだろうが、残りの世界は厳しい状況になると予想していた。今は、トランプがホワイトハウスに戻る可能性が高まり、世界中が厳しい局面を迎えるだろうとみている。世界は1930年代以降で最も危険な時代を迎えているのかもしれない。

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231226P48IS_KAO_20v2.jpgジョセフ・スティグリッツ

JOSEPH STIGLITZ

コロンビア大学教授、ノーベル賞経済学者。NGO「国際企業課税改革独立委員会」の創設メンバー。
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