飼い主がスマートフォンに表示される翻訳を見て分かった気になれば、猫の鳴き声を注意深く聞かなくなる恐れがある。
猫がストレスを受けていたり苦痛を感じているのを、飼い主が気付くのはただでさえ難しいのだ。
妙に断定的な「翻訳」アプリがあることで、一層誤解が生まれやすくなると、デルガドは警告する。
デルガドは「うちの猫は私のことが好きなんでしょうか」と飼い主によく聞かれるそうだ。
にゃんトークの人気の秘密はそこだろう。つまり飼い主のエゴをくすぐるのだ。「あなたが大好き」と猫に言われたい気持ちは分かる。
でも勘違いは禁物だ。
「このアプリは猫を飼い主の望みに合わせるだけで、猫の本当の気持ちを伝えているわけではない」と、デルガドは手厳しい。
ブラダは自分が欲しいものを手に入れるためなら遠慮なく私をかむし、私が仕事をするのも休息するのも許してくれない。
「大好き」なんて口が裂けても言ってくれない。
それでも、私は彼女がいとおしい。
あるとき珍しく彼女が、にゃんトークを通じて「幸せ」と言ってくれた。
私と一緒にいるからではなく、私がおやつのチーズを手にしているからだが、そうと分かっていても、やっぱりうれしかった。
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