大統領選決選投票に残った2人は、正反対の公約を掲げていた。ミレイは中央銀行の廃止と公共事業の大幅縮小を主張。対するセルヒオ・マサ経済相は、政府による経済統制を維持し、財政の安定を図ることを提唱した。ミレイの急進的な公約は、これまでと同じことを繰り返すというマサのそれよりも魅力的だった。

「次期政権は、景気後退、高いインフレ率、期待外れに終わるという問題を抱えるだろう」とエリソンドは言う。そうなれば、厳しい財政的締め付けにつながりかねず、歴史的に労働組合が影響力を持つこの国では、社会的抵抗が生じる可能性もある。

アルゼンティナ・デ・ラ・エンプレサ大学の政治学者、ファクンド・クルスはこう指摘する。「次期政権には、社会的対立に対処する方法が2つある。話し合ってモノやサービスを提供するか、弾圧するかのどちらかだ」

From Foreign Policy Magazine

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