そして、印刷革命によって書物が普及し生まれたのが「読書」。本と向き合い、深く長い思考を培うモードです。最後の「デジタル」は、デジタルツールを活用してアウトプットの可能性を広げるモードのことです。

本書では、各モードの特徴と、そのトレーニングメニューや先人たちの実践例をまとめました。たとえば、睡眠モードなら「深い睡眠で記憶を固定化し、浅い睡眠で感情を整理する」、読書モードなら「紙の本に徹底的に書き込むことで著者と対話する」といった具合です。脳を鍛えることでより善く生きられる。そんなメッセージをこめた本書は、「人間の知的生産」に関する長年の知的好奇心の集大成といえます。

BRAIN WORKOUT

 ブレイン・ワークアウト


 著者:安川新一郎

 出版社:KADOKAWA

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──安川さんが知的生産や人間特有の知性に着目したのはどのような背景からでしょうか?

野中郁次郎さんが『知識創造企業』で語っていたように、知識が新たな価値を生む社会になって数十年経っています。また、知的生産のなかでも、ロジックやデータより、センスやストーリーのように定量化できないもの、幅広い教養が必要になるという言説が増えてきました。こうしたことから知的生産に注目し、コロナが流行する約3年前から、知的生産に関するnoteを書き留めていきました。

参考にしたのは、知的生産のバイブルとして長く読み継がれている梅棹忠夫さんの『知的生産の技術』や、外山滋比古さんの『思考の整理学』。いずれも情報化社会における「頭の使い方」に関する洞察が実に普遍的で、いまも充分通じるものです。

いまはメモを管理するアプリやクラウドサービスも豊富なので、それらを活用して、「知的生産の技術」を現代風に試してきました。

知的生産の技術

 著者:梅棹忠夫

 出版社:岩波書店

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思考の整理学

 著者:外山滋比古

 出版社:筑摩書房

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深い思考のためには「バイリテラシー脳」を育てよ
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