マクギニスは、AIの進化を減速させる規制について「概して非常に懐疑的」だという。例えば気候変動のような脅威に対処する際にAIは「実際には非常に有用」だと述べた。

「さらに、われわれはこの問題を地政学的な意味でも理解する必要があると思う。アメリカにおいてAIの進化を減速させる要素は、中国のようなところではAIの歩みを妨げる要素にならない。事実、AIは国家安全保障と非常に密接な関係にあり、アメリカはAIにおけるリーダーであり続ける必要がある」と、マクギニスは言う。

グーグルとアルファベットのCEOを兼任するサンダー・ピチャイは、4月のCBSのドキュメンタリー番組「60ミニッツ」のインタビューで、AIの急速な発展により「あらゆる企業のあらゆる製品」が影響を受けると語った。彼はアルトマンやヒントンと同様に、起こりうる結果に対して不安を抱いている。

規制の作成に伴う困難

グーグルは、バードという対話型AIのチャットサービスを提供している。

「AIはあらゆる企業のあらゆる製品に影響を与えることになる」と、ピチャイは語った。「例えば、あなたが放射線科医だとしたら、5年後、10年後にはAIが仕事に協力するようになるかもしれない。朝、出勤して、仮に調べるべきことが100あったとする。AIが最初に調べるべき最も深刻なケースがどれかを教えてくれるかもしれない」

マクギニスらが表明しているもう一つの大きな懸念は、規制に関する意思決定を行う議会関係者が、年を取りすぎていたり、知識が足りなかったりして、この技術を十分に理解できないことだ。

ピュー・リサーチ・センターによると、今期(第118期)の米下院議員の平均年齢は前年より若いが、上院の議員の平均年齢は65歳で、例年より高齢だ。

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 台湾有事の新シナリオ
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。

米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由

※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます