この変異体は、関節リウマチやクローン病など、免疫系が正常に機能しなくなって体が自分の組織を攻撃してしまう「自己免疫疾患」の増加にも関わっている。免疫系を過剰に活性化させる可能性があるのだ。

「例えばクローン病の場合、人体の免疫系が腸内の常在菌、つまり善玉菌に反応する。そのため、炎症の悪化につながる反応が起こる可能性がある」と、バレイロは言う。

今回の研究は、現代および将来のパンデミックが人類の進化に及ぼす影響について問題を提起する。パンデミックがヒトのゲノムに永続的な影響を残すかどうかは、感染症が最も深刻な影響を及ぼす年齢層によって決まるだろう。

「新型コロナウイルスによる死者は生殖年齢を過ぎた人々が多いので、自然選択が働く原因にはならないと考えている」と、バレイロは言う。

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