「このベンチのせいで、ドラマを見る気も失せたよ」と、あるユーザーは嘆いた。

「プロモ用でベンチでさえ、ホームレスを排除するなんて」とコメントするネチズンもいた。

本誌は、ウォルト・ディズニー・カンパニーにコメントを求めている。

アメリカでは、多くの人がホームレスを経験している。2020年には、ホームレスが58万人を超えた夜もあった。また。そのうち平均22万6千人が屋外や車内、廃墟となった建物で夜を過ごしていたと、ニュースサイト、ザウィーク・ドットコムは伝えている。

こうした「ホームレス排除建築」あるいは「敵対的な建築」は、ホームレスの典型的な寝場所や休憩場所が快適に過ごせなくして追い払うために使われる。公共空間に長々を居座るのを阻止するために用いられることもある。ベンチの仕切りはその代表だ。

他にも座面が傾斜したベンチ、石ででこぼこにした舗道、トゲ状の突起が並ぶ道路脇、湾曲したベンチ、分離帯を設けて狭くした歩道など挙げればキリがない。

■ニューヨークにあふれるホームレス排除建築を見る

敵対的建築物の意味

ツイッターでは「寄りかかりベンチ」の写真が話題になり、35000件以上の「いいね!」を獲得している。このタイプのベンチは座ることはできず、寄りかかることしかできない。

「敵対的な建築は、屋外で寝る人はコミュニティの一員ではなく、隣人でもなく、排斥されて当然だというメッセージを送っていると思う。このような態度は、どんなコミュニティにも悪影響を与える」と、テネシー州ナッシュビルのストリート新聞「ザ・コントリビューター」のエグゼクティブディレクター、キャシー・ジェニングスはネット新聞ストリートルーツに語った。

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