辞任を表明したジョンソン英首相の後任に注目が集まっている。明確な有力候補はいない。来週には保守党党首選のルールが発表される。

以下に党首選への出馬を表明した人物および後任候補に名前が挙がっている人物をまとめた(順不同)。

出馬表明者

●リシ・スナク前財務相

8日に出馬を表明した。選挙運動に向けた動画で、将来の世代に負担を押し付けるのではなく、「正直さ、真剣さ、そして決意」をもって困難な経済状況に立ち向かうと確約した。

また「誰かがこの瞬間をつかみ、正しい決断をしなければならない。だから私は保守党の次期党首、そして首相になるために立候補する」と述べた。

2020年初に財務相に就任。新型コロナウイルス対策として打ち出した一連の経済対策は高い支持を得たが、妻の税金申告漏れや、ジョンソン氏とともにロックダウン(都市封鎖)中のパーティーに参加し罰金を科されたことがイメージダウンにつながった。

16年に欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)に賛成票を投じた。

●トム・トゥーゲンハット下院外交委員会委員長

イラク戦争およびアフガニスタン戦争に従軍した元軍人。

ジョンソン首相に対して常に批判的だったが、閣僚経験はない。

EU残留に賛成票を投じた。

●スエラ・ブレーバーマン法務長官

ブレグジット後の北アイルランドとの貿易ルールを巡り英政府が国際法に違反しようとした際に激しく批判された。

EU離脱を主導し、メイ前政権下でブレグジットに関する閣外相を務めたが、当時のブレグジット協定がEUとの関係断絶に不十分として抗議し辞任した。

後任候補者

●リズ・トラス外相(46)

与党保守党内で支持が厚く、党員調査では常に上位に入る。ジョンソン政権下で国際貿易相も務めた。

5日にはジョンソン氏を「100%支持する」と述べた。

ブレグジットに関しては当初反対していたが、16年の国民投票後、考えを改めたという。

現在、ブレグジット後の北アイルランドとの貿易ルールに関するEUとの交渉を担当。交渉では一段と強硬な姿勢を示している。

さらなる候補者は?