
西側陣営はロシアに重い経済制裁を科し、追加の制裁も検討している。ロシアの国際的孤立は深まるばかり──なのだが、中国とインドはまだロシアの肩を持っている。
この両国の「支持」がある限り、プーチンは今回の計算違いの軍事侵攻をやめないだろう。ハーラは言う。「これくらいの損害は想定の範囲内と彼自身が信じれば、そして中国とインドの支持があれば、プーチンはいずれ全力でキーウを攻略しに来る」
だからこそ、取材に応じたウクライナ政府の元高官たちは西側陣営に、プーチンへの圧力を弱めないでくれと訴える。「とにかく圧力をかけ、プーチンのロシアに金を儲けさせないでくれ」と言うのはリジェンコ。「金があれば、奴らは『ソビエト連邦2.0』の夢を追い続ける」
ハーラに言わせれば、軍隊の撤収なるものも、所詮は経済的な圧力を逃れるための方便だ。「ロシアが合意を守るのは、彼らの合意破りがひどく高くついた場合のみ。今はまだ、軍の一部撤収を(停戦に向けた)善意と見せ掛けたいだけだ」
「まだ外交の出る幕じゃない」ともハーラは言う。「ウクライナの交渉団が愚かな提案をしたのは間違いだ。......得るものが何もないのに妥協の姿勢を見せてはいけない」
ウクライナ大統領のゼレンスキーにとっては、抵抗と和平の困難な綱渡りが続く。
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