<『スタートレック』のカーク船長ウィリアム・シャトナーの搭乗で話題のブルーオリジンの宇宙船打ち上げに、元社員ら21人が内部告発>

ジェフ・ベゾスが経営する民間宇宙企業ブルーオリジンが、SF人気シリーズ『スタートレック』のカーク船長を宇宙に送る準備をするなか、同社の元社員アレクサンドラ・エイブラムスは、人類は「現実というドラマにおけるフェレンギ(スタートレックに登場する貪欲な異星人)のような存在になろうとしている」と警告した。

宇宙船エンタープライズ号のジェームズ・T・カーク船長役で有名な俳優ウィリアム・シャトナーは今まさに「新しい生命と文明を求め人類未踏の宇宙に勇敢に航海」しようとしている。13日に打ち上げ予定のブルーオリジン社の有人宇宙船「ニューシェパード」に搭乗し、成功すれば今年90歳になる彼は宇宙飛行をした最高齢の人物になる。

だがブルーオリジンの元社員で従業員コミュニケーション担当責任者だったエイブラムスは、この無謀な企ては、人間がフェレンギのようになってしまった証拠だと言う。フェレンギとは、『新スタートレック』から登場する異星人で、耳は大きく頭はでこぼこ、そして金儲けを何よりも優先する拝金主義が特徴だ。

金儲け主義を批判

「宇宙船ニューシェパードの打ち上げが成功することを心から願っている。私は『スタートレック』を見て育ち、2019年にワシントン州ケントにあるブルーオリジン本社を訪れたシャトナーを、ベゾスが案内したときのことを覚えている」と、エイブラムスはCNBCの記者マイケル・シートが入手した最近の声明の中で述べた。

「シャトナーは、自由と生命を尊重するスタートレックの「惑星連邦」の象徴だが、現実のわれわれはまるで逆だ」と、彼女は書く。「人類は、この現実において、フェレンギのような生き物になろうとしているのではないか」

エイブラムスは今年9月、他の20人の現役および元社員と共同で公開書簡を書き、ブルーオリジンは「有毒な」職場環境を作り出している、と非難。同社が「性差別に目をつぶり、安全性に対する不安を無視し、間違いを正そうとする人々を沈黙させている」と主張した。

ブルーオリジンは「エイブラムスは2年前に解雇した社員だ」と反撃。また、「ニューシェパードはこれまでに設計または建造された最も安全な宇宙船であると信じている」と述べた。

失敗を誘発する企業文化
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