中国が東京五輪を積極的に支持したのは、コロナが原因で不開催となると北京冬季五輪に影響するからだが、閉会式の日に北京は早速全世界に向けて「送夏迎冬」というメッセージを発信し、北京冬季五輪へといざなった。

突然スマホに「送夏迎冬」のメッセージ

日本時間の2021年8月8日夜10時00分、東京五輪の閉会式が終わろうとしていた頃、突然スマホに中国共産党が管轄する中央テレビ局(中央電視台)の「央視新聞客戸端(CCTVクライアント)」から「送夏迎冬!梦想接棒!180天后北京見」(夏を見送り冬を迎える!夢をつなげよう!180日後に北京で会いましょう)というニュースが入ってきた。

おお、来た――!

予感が的中したぞ――!

慌ててクリックすると以下のような画面が目に飛び込んできた

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CCTVの画面から

画面には「迎冬 BEIJING(北京)」とあって、その下に「東京と別れ 北京で相見える」とある。中国にとって東京の次はパリではなく北京だ。

この画面の下には、以下のような言葉が並んでいる(概略を示す)。

東京から北京へ

真夏から氷雪へ

異なる競技場で同じ夢を

180日後 中国の立春の季節に 北京、この"二つの五輪の都市"は

素晴らしい、並外れた、卓越した冬季五輪を世界にお届けします。

世界のトップアスリートが北京に集結し、再び世界が五輪の熱気に包まれる。

2022 See you in Beijing!(2022 北京で会いましょう!)

"さらに団結した "私たち 不見不散!(必ずお会いしましょう!)

(この「二つの五輪の都市」とは、2008に開催した北京五輪と2022年に開催する北京冬季五輪の二つを指す)

「さらに団結した」私たちとは?

これらのフレーズの中で最も気になったのは「更団結」(さらに団結)だ。

これは何を意味しているかというと、「東京は無観客」だったが「北京は有観客」なので、「世界の人々が、さらに団結している」ということである。

これまで何度もコラムに書いてきたように、中国が東京五輪開催を積極的に支持してきたのは、「コロナで開催できなかった」となると、「コロナを発祥させた中国への批難」に焦点が当たるからだ。今やコロナ感染者の累計は世界で2億人という数値にまで達してしまった。人類史上でも稀に見る災禍である。

したがってコロナで五輪が開催できなかったとなると、全人類の批難は中国に向かって集中し、北京冬季五輪のボイコットを叫ぶ声が高まるだろう。

だから習近平国家主席はバッハ会長と緊密に協力し合い、何が何でも東京五輪を開催させる方向に動いていた。

関心は閉会式から冬季五輪へ