<今もズールー人から高い支持を得ており、汚職疑惑をめぐる取り調べを拒んでいたが、これで15カ月の禁錮刑に服すことになる。与党には打撃となるが......>

在任中の汚職疑惑をめぐる取り調べを拒んだため、法廷侮辱罪で有罪を言い渡されていた南アフリカのズマ前大統領が、逮捕期限となる7月7日に警察に出頭した。

15カ月の禁錮刑に服すことになる。

ズマの収監は与党・アフリカ民族会議(ANC)に打撃となったが、同時に「民主的な法の支配」が健在であることを実証することになった。

ズマは南アのアパルトヘイト(人種隔離政策)体制打破において並外れた役割を果たした。ネルソン以降4人目の大統領として議会制民主主義への移行に貢献したが、数々の汚職疑惑に付きまとわれた。

その縁故主義政治の悪名にもかかわらず、ズマは今も南ア最大の民族集団ズールー人から高い支持を得ている。

出頭数日前にも集会を開き、自らの現状をアパルトヘイト時代の迫害にも例えていたが、ANC幹部らの説得で次第に主張を弱めるように。暴力事件の発生も危ぶまれたものの、身柄引き渡しはスムーズに行われた。

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