<米女子サッカーのスター選手ラピノー、スポーツ界に性同一障害の子供の受け入れを訴え>

アメリカでは最近、トランスジェンダー(性同一性障害)の子供がスポーツ試合に参加することを法律で禁じる動きが目立っている。そんな中、女子サッカーのスター選手ミーガン・ラピノーは、こうした動きを非難する文章を新聞に寄稿、「差別はすべての人を傷つける」と訴えた。

寄稿が掲載されたのは28日付のワシントン・ポストで、ラピノーはトランスジェンダーの選手を差別する法律は「LBGTQ(性的少数者)への激しい政治的攻撃」の一環だと主張した。ラピノーは同性愛者で、LBGTQコミュニティの一員というとしての活動も多い。

「スポーツを楽しみ、自信や自尊心、リーダーとしてのスキルを身につけ、チームの一員であるとはどういうことかを学ぶチャンスを与えられる権利はトランスジェンダーの子供たちにも同様にある。トランスジェンダーの女の子に女子スポーツを禁じたり、トランスジェンダーの男の子に男子スポーツを禁じたりすれば、子供たちはそうした重要な経験をする機会を逃してしまう。そして私たち(大人)は、子供たちを大事に思っていると胸を張る権利を失う」とラピノーは書いた。

「差別はあらゆる人を傷つける。スポーツを愛するすべての人が、私と同じように人生をいい方向に変えるチャンスを手にできるなら、私たちはチームとしても国としても強くなれる」

<H4>25の州で競技参加を禁止する法案を提出

ラピノーはまた、女性スポーツ財団や全米女性法律センターといった女性団体や、ビリー・ジーン・キングといった女子スポーツ界の大物たちからも、トランスジェンダーの女子選手が他の選手たちとともに競技に参加することに賛成する声が多く上がっていると指摘した。

「すべてのトランスジェンダーの子供たちに、夢に生きていいということ、自分に正直に生きていいということを知って欲しい。そして子供たちが夢をかなえるには、プレーすることが認められる必要がある」

ラピノーはアメリカの女子プロサッカーリーグでプレーしている他、アメリカ代表としてはオリンピックで金メダルを獲得、サッカー女子ワールドカップ(W杯)では2度の優勝に輝いている。また、スポーツ界における男女の賃金格差の解消を訴える活動でも知られる。

アメリカではトランスジェンダーの生徒・学生のスポーツ競技への参加を禁じる法律への支持が広がっている。米自由人権協会(ACLU)によれば、トランスジェンダーの女子選手が女子の競技に参加することを禁じる法案が議会に提出された州は25州に及ぶ。

右派は「女子の権利侵害になる」と主張
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